街並みめぐり
                                                                          

街並みの名称   坊泊麓  地図
 所在地  南さつま市坊津、泊
 訪問日  平成26年11月3日


 鹿児島藩の近世外城の一つである。河辺郡の南西端南部に位置し、鹿児島城下から14里半の地にある。初め加世田郷から分離し坊郷・泊郷と称したが正保頃から明和3年に合併し坊泊郷となったといわれる。鹿児島藩の直轄領で、地頭仮屋はかつて泊村にあったが、天明年中に坊村の近衛信輔謫居跡に移転したという。
 寛永131636)年の堺目人数・武具注文では、坊津と泊は別記され、坊津は人数520人、うち男291人、鉄砲5挺、泊は、人数668人、うち男子331人、鉄砲2挺、弓1張が配備されていた。

 坊津町郷土誌には、「麓も加世田郷のように整然としたまとまった形態のものではなく、浦浜人集落の中に混在しているし、また、武士人口も極めて少ない。一般に考えられているような麓らしい麓、また在郷らしい在郷でないところに坊津各外城の特色があるようである。」と記している。

 維新期には、坊泊郷と久志秋目郷は、全体が西南方郷一外城として統合され、それが更に隣の鹿籠郷を合わせて南方郷という広域町村をなし、のち再び分かれt西南方村となって今日まで坊・泊・久志・秋目の四ケ外城は一つの行政区域即ち坊津町となっている。


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 坊津


 
 かつて坊津で勢力を誇った一乗院跡(小学校跡)



   
一乗院仁王石像 近衛信輔謫居跡
   
 一乗院跡の対岸に残る石柱門 大きな石垣の屋敷
   
武家門を思わせる朽ちた門の残る家   石垣が各所に残る
   
 泊地区の整然と区画された地域 泊地区の整然と区画された地域 


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