鹿児島藩の近世外城の一つである。川辺郡に所属する。鹿籠喜入氏の私領である。 領主仮屋とされた桜の城は現在の東鹿籠にある桜山小学校・桜山中学校に位置にあたり、城を中心とした麓は東鹿籠の宇都・松下・宝寿庵、西鹿籠の岩崎・木場・山下・水流などの集落に形成されていた。なお桜の城は明和頃には山之城とよばれ、領主仮屋は枕崎浦に移されていた。 正徳3年頃には所惣高2,502石余、家中高811石余、家中士139人、用夫466・浦用夫299。明治2年鹿籠郷が坊泊郷・久志秋目郷と合併し南方郷となった。