「徳山市新地に在って、山陽本線徳山駅で下車する乗合自動車の便がある(全国遊郭案内)」。もと遠石地区にあったものが大正2年に才ノ森(現栄町)に移転し、才ノ森遊郭と呼ばれていたようである。全国遊郭案内は、昭和5年の発行であり、徳山駅は明治31年の開設なので、全国遊郭案内の徳山市遊郭は才ノ森遊郭を指していると考えられる。 しかし、昭和20年7月の空襲で焼失し、昭和25年に現在の柳町に移転したようである。現在は、徳山では第1番の歓楽街として賑わい、戦後の街並みや風情を残している。