伊崎浦ともいう。はじめ長府藩領、承応２年からは清末藩領。
　細い通りに向き合って家並みがある。

　「傾城色三味線」の中の諸国遊所見立角力並に値段付に、西前頭（２段目12枚目）下関伊崎町12匁とあり、享和元年の「筑紫紀行」にも、「町の西の端に竹崎・伊崎などというあたりにもさらに遊女町ありて」と記される

　伊崎厳島神社には、門司馬場遊郭の寄進による玉垣がみえ、信仰が厚かったものと思われる。