深川川中流域は、湯本温泉街に入ると音信川と呼ばれ、川の左岸は瑞雲山麓の急斜面をなし、河谷沿いや狭小な河岸段丘上に温泉地が立地する。 湯本温泉の歴史は古く、大寧寺3世定庵禅師の時代、応永34年に開発されたと伝えられ、以来、大寧寺抱えの霊湯として繁栄し、現在でも当時の礼湯と恩湯が音信川右岸にあり、約40度Cの温泉を自噴し、公衆浴場として利用されている。