近代の高岡市は江戸期以来の経済力と伝統を基盤として商工業都市の性格を強化してきた。明治18年、まず米商会所を設立した。その後名称を変えたり取引品目を追加したりしたが、米穀に関する限り全国有数の取引所に成長し、昭和17年までその活動が続いた。

　明治10〜20年代は商業取引機能の創設期で、地元資本による魚市場・青果市場・銀行や各種の商業組合が次々と生まれ、明治29年には商業会議所が発足した。