近世からの高岡は職人の町でもある。工芸の第一は金屋町の鋳物である。
慶長16年(1611)前田利長が砺波郡西保金屋から招いた7人の鋳物師が始めた高岡鋳物は近世末に鋳物師数40人前後に成長した。当初は鍋・釜などの鉄器が主製品だったが、中期以後は銅器が目立ちはじめ、全国に名を知られる今日の高岡銅器のもとになった。