黒部川の扇状地の末端、西部海岸沿いに位置する。地名の由来は、久寿2年の津波によって新治（にいばり）村の人家もろとも四散した。その後、住民が生まれた地に帰ることを念願して、生地としたという。この地にあった新治神社も同年に海中に没したが、のち再興された。

　かつては背後に越湖の潟を控え、砂丘上に発展した漁村があった。しばしば黒部川の氾濫や荒波に苦しんだ。のち越湖が干上がって、水田となった。

　富山湾の入口に位置し、好漁場を控え海産物も多く、時には港として北前船も出入りした。