御醍醐天皇が、幽閉先の隠岐島から土地の豪族名和長年の助けを得て脱出し、建武新政が展開された旗挙げの地である。名和長年は、太平記でも経済的に豊かな人物として知られ、それらの富は、主に海上交通などの商業活動を通じて蓄えられたものと推定される。
　近世の御厨（御来屋）は、伯耆街道の宿駅にあたり、伝馬１２匹が置かれており、交通の要衝としての役割を果たしていた。また、鳥取藩の藩倉の所在地の一つでもある。