街並みめぐり
                                                                          

街並みの名称   田沼 地図
 所在地  佐野市田沼町
 訪問日  平成30年12月16日


 旗川(野上川)によって形成された扇状地の扇頂部に位置する。北に愛宕山丘陵を負い、南は緩い傾斜の平坦地である。地名は、愛宕山麓に湧出する水を利用して、早くから池や田が作られたことにちなむといわれている。 

 西林寺は建長2年の創建と伝えられ、はじめ臨済宗寺院であったが、影響12年に現在地に移され曹洞宗に改宗、以後田沼家累代の菩提寺となった。稲荷神社は天慶5年の創建と伝え、文治2年足利俊綱の弟成俊が佐野氏の居城として唐沢山城を再興した際、下野国冨士村の稲荷社を現在地に移し、一瓶塚稲荷大明神と称して佐野荘総社としたともいう。 

 当村は同社の門前町として発達したが、延宝6年に名主大串重兵衛が初午市のにぎわいに基づいて六斎市の開催を願い出て、2年後に許可されてからは、毎月4・9に市が立つようになった。

扇状地上の畑作地の特色と、谷口集落としての商業機能が結合して繁栄し、商家の並ぶ地域は、上町・仲町・角町・下町に分かれ、この道筋を宿と呼んだ。

 周辺農村の農間商業活動も活発になり、地場産業として桐の下駄やたんすの製造、幕末期から明治にかけて葉藍栽培が盛んとなった。また、付近の村々との交通の要衝に立地するため、明治期にも商業が盛んで、同9年には旅館も15軒建ち並んでいた。


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一瓶塚稲荷神社前の街並み


 
 
   
 
   
   


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