中国山地の蹈鞴(たたら)で栄えた街並みや鉄山師 



 名称 所在地  地図 
櫻井家   仁多郡奥出雲町上阿井


 
 櫻井家は、大坂夏の陣で奮闘活躍した塙團右衛門の末裔で、良質な砂鉄と豊富な山林資源に着目して、この上阿井の谷深く抱かれた狭隘な内谷に移り居を構え、製鉄業をはじめました。菊一印は櫻井家産の鉄ブランド名で、この良鉄の名声は遠く国友鉄砲鍛冶にも使われるなど、奥出雲の鉄の優秀性を知らしめました。

 元文2年(1737)、現在地に本格的な主屋の造営を始め、7,000uを超える広大な敷地に主屋をはじめ付属屋、土蔵群が立ち並ぶ鉄師頭取の屋敷構えをつくりあげ、松江藩7代藩主松平治郷(不昧)が来駕した際に、池庭に落ちる瀑布を愛で、その素晴らしさに「岩浪」と名付け、その命名書が残っています。(奥出雲町)



   
   土蔵群


   
櫻井家庭園・滝は不昧公より「岩浪」の銘をいただいている。茶室は田能村直入が作った煎茶の茶室で「掬掃亭」の銘があります。


   
 櫻井家主屋(国重要文化財)



   
たたら角炉伝承館


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