街並みの名称 | 坂本 | 地図 |
所在地 | 大津市坂本 | |
訪問日 | 平成30年2月1日 |
延暦寺・日吉社の門前町として、今も独特の風情をかもし出す坂本。その歴史は延暦寺とともに刻まれてきた。延暦寺は、日本仏教の一大拠点として多くの高僧を輩出するとともに、仏教美術をはじめとする宗教文化を発信してきた。その一方で、多数の荘園を抱え、経済活動も活発であった。このため坂本では、室町時代に運送業者の馬借(ばしゃく)や車借(しゃしゃく)、金融業者の土倉(どそう)が活躍している。しかし、元亀2年(1571)、織田信長の山門焼き打ちによって、大きな被害をこうむり、その後、豊臣秀吉の時代に復興、江戸時代には、延暦寺5,000石の門前町となった。 坂本は、建物が穴太衆積み石垣によって囲まれている。中央に日吉社参詣のための参道が伸び、両側には、「里坊」と呼ばれる延暦寺僧侶の隠居所が建ち並び、坂本独特の景観を形づくっている。参道の両側には、里坊と呼ばれる石垣で囲まれた建物が並ぶ。里坊は、比叡山上の山坊に対する呼称。鳥居西側を南に折れる作り道には、町家が並び、門前町の雰囲気を色濃く伝えている。 |
坂本の街並み |