鳥栖市轟木町にあった長崎街道の宿駅。佐賀藩東端の宿駅で、宿の北東端、もとの佐賀藩の番所の２間ほど東を流れる番所川（轟川）が対馬藩領との境になっていた。次の田代宿まで1里、中原宿まで1里22町であった。

　轟宿は、番所川から西進して日子神社の門前から直角に曲がって南に進み、さらに直角に曲がって西に進み、薬師川に達っしていたが、この番所川と薬師川間が宿場町であった。しかし2河川とも橋がなく、川に置かれた飛び石を伝って渡るようになっていた。

　御茶屋は日子神社の周辺（上町・中町）に置かれ、旅籠は中町・下町にあった。