武雄市橘町芦原字鳴瀬にあった長崎街道の宿駅。杵島山地北西端の山麓にあって、街道はこの山地の西麓を経て塩田宿に達し、さらに塩田川流域に沿って嬉野宿に向った。 しかし、このルートは、塩田川の氾濫によって往来にしばしば障害をきたしたために享保2年から塚崎(武雄)を経由して嬉野宿に出るルートが開設されたといわれる。しかし長崎街道が塚崎経由になった確実な時点は延享2年以降である。
現在の鳴瀬の街並みは、国道498号及び県道36号の旧道にある。