街並みの名称 | 東住ノ江 | 地図 |
所在地 | 小城市芦刈町永田 | |
訪問日 | 令和5年2月20日 |
昭和30年に住ノ江橋が竣工するまでは、渡しが設けられ、住ノ江の渡しと称していたが、当地が六角川と牛津川の河口にあるところから、もともと当町岸が東住ノ江、対岸が西住ノ江に分かれていた。この住ノ江にあった住ノ江港は、明治38年特別輸出港に指定され、近代的な港湾としての発展を遂げる。 大正11年には開港場となり、主要な積出品は杵島炭坑の石炭で年出炭量約56万トンの43%が住ノ江港から搬出され、そのほか米穀も積み出された。 移入品には大豆粕・飼料などがあり、小城・佐賀両郡の南部および杵島郡東部に供給され、西住ノ江には水上警察・税関・三井物産出張所などが設けられていたが、湊は行政的には福富町(現白石町)に含まれ、鉄道の開通、杵島炭坑の衰退などに伴って港の性格も漁港へと推移していった。 東住ノ江には、歓楽街の跡が六角川に沿った街並みに残っている。当時の建物かその後建築されたものかは不明である。塀の意匠から歓楽街があったことが推定できるのみである。 |
住ノ江の街並み |
古い建物 | |
塀の意匠が珍しい | 周辺に拡がる水郷 |