街並みめぐり
                                                                          

街並みの名称   川町(こうまち) 地図
 所在地  井原市川町
 訪問日  平成25年9月16日


 
 正保4年(1647)の備前備中道筋幷灘道舟路帳によると成羽から地頭(川上町)・高山市場(川上町)、さらに備後国境に至る道路や笠岡から高山市に通じる道路があった。なかでも笠岡~井原~高山市~杖立(川上町)から備後国豊松・東城に通じる東城往来が最も重要な道路であった。

 慶応4年(1868)の簗瀬村明細帳によると道路幅はおよそ5尺(約1.5m)となっている。当時の東城往来は徒歩または牛馬の背による輸送であったために、直線的に北上している。笠岡から高山市へ北上する現在の道路は敬遠され、勾配の緩やかな鴫川沿いの道が選ばれて、鴫川沿いに西三原を迂回している。 

東 城往来によって内陸の東城や当地方の農産物と笠岡の海産物などが交換された。笠岡へは米・炭・麦・大豆・小豆・コンニャク・菜種・蝋・煙草などが、笠岡からは、塩・魚などの海産物、呉服・砂糖などの日用品が運ばれた。後月郡と川上郡の境に位置する高山市は東城と笠岡間の中継地、輸送物資の取次ぎや馬子」の休憩地として市日はにぎわったといわれる。

 川町は、高山市に至る東城往来の道筋に当たり、在郷町として賑わったと思われる。


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川町の街並み


   
   
 
 


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