子宝の湯ともいう。北魚沼郡湯之谷村にある温泉。 佐梨川の渓流沿い。大湯温泉よりも上流約1kmに位置する。「越後名寄」に夏の間だけ「仮小屋七軒を旅館に造る」と記し、「温室、小屋より猶ニ、参拾間斗も坂を下り渓谷の底、サナシ川の岸端を堰苓にして仮屋を作り長さ七間横二間の湯舟を造り」と記し、当時露天風呂だったことを伝える。口碑によれば、養老年間、高僧行基が越後巡錫の折、発見、開湯したという。