街並みめぐり
                                                                          

街並みの名称   古町花街 地図
 所在地  新潟市古町
 訪問日  平成30年10月5日


 宴席に出て、踊り、唄、三味線などでもてなす人を芸妓(げいぎ、げいこ)や芸者と言い、芸妓を呼べる料亭等が集積している都市の一画を花街(かがい)と呼びます。また場所と料理を提供する「茶屋(待合)」芸妓が籍を置き、居住する「置屋」を三業と言い、花街は三業地とも呼ばれます。花街は和服、和食、日本舞踊、純邦楽、茶道、華道、書画・骨董、数寄屋建築、和庭など、日本の伝統文化を包括的に継承する稀有な場所です。

 新潟町は、1655年頃に現地に移転しました。当時、運河として町中に巡らされていた堀は埋められましたが、街路の名称として残っています。明治後半に郊外に新設された遊郭に娼妓が移りました。これに伴い、古町通8・9番地に並行する東新道と西新道を中心に、現在に続く芸妓の花街が成立しました。

 新潟の中心部は、戦災や自然災害による被害が限定的だったため、戦前の建物が多く残っています。地区内の鍋茶屋と、隣接する西大畑の行形亭は全国的に有名な料亭で、国の登録文化財です。8番町側の東新道は「鍋茶屋通り」とも呼ばれます。古町花街では今も13軒(地図内11軒)の料亭と25名の芸妓が営業しています。京都や金沢の花街は茶屋街ですが、古町花街は歴史的景観が残る料亭中心の花街として全国随一と言えます。

(平成30年 古町花街の会) 


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