街並みの名称 | 竹之内 | 地図 |
所在地 | 天理市竹之内 | |
訪問日 | 平成29年5月13日 |
竹之内町は建武3(1336)年の記録(春日神社文書)にも現れる歴史の古い集落です。中世に築かれたと考えられる濠が西側に現在も残っており、「竹之内環濠集落」として知られいます。 奈良盆地には集落の周囲に濠をめぐらす「環濠集落」が多くみられます。一般に環濠集落は室町時代以降に出現したもので、戦国の動乱のなか、外敵から集落を守るための防御施設として築かれたものと考えられています。現在も環濠の姿を留めている集落では、濠が用・排水に利用されている例が多いことから、もともとこうした濠は防御施設としての機能のほかに水利施設としての性格も兼ね備えていたとする見方もあります。 天理市には竹内町のほかに、備前町、南六条町、庵治町溝幡が比較的よく姿を留める環濠集落として知られているほか、かつて環濠を有していた可能性がある集落も多数存在しています。多くの環濠集落は盆地内の低地に営まれていますが、竹之内町は標高100m前後の見晴らしのよい斜面上にあり、環濠集落としては奈良盆地内で最も高い所にあります。 竹之内町では集落西側入口付近に最近まで残っていた環濠が埋め戻されて公園になっていますが、その北側には今も環濠が残り、往時の佇まいを偲ぶことができます。(天理市教育委員会の説明板) |
竹之内環濠集落の街並み |
空から見た竹之内 | 残っている環濠 |