延宝年間(1673〜81)からの対馬の捕鯨が始まったが、その最盛期の天保年間(1830〜44)に鯨組の基地となったのが芦ケ浦であった。廻浦(豊玉町)の春納屋に対してこちらは秋納屋が置かれ、日本海から南下する鯨を捕った。 春先、東シナ海から対馬海峡を通って日本海に入り上る鯨を捕るのが春納屋で、秋の下り鯨を捕るのが秋納屋である。