対馬島の北西部にあり、深い入江に恵まれ、朝鮮半島に通交する船の重要な泊地であった。寛文12年朝鮮と通交する船を検問するため、関所が置かれ、浦の両側に陰番所・陽番所としてあった。 宝暦6(1756)年の対馬国地図では、佐須奈に朝鮮渡航口とあり、船番所が記される。陽番所の辺りは土居奈浜とあり、土居をめぐらした屋敷の構えであったと考えられる。