久田浦にそそぐ久田川河口に5基の船着場があり、対馬藩お船屋の跡である。現在の遺構は寛文3年の造成という。築堤の石積みは当時の原型を保ち、往時の壮大な規模を窺うことができる。江戸時代、水辺の藩はその藩船を格納するお船屋を設けていたが遺存例の乏しい現在、日本近代史上貴重な遺構である。