古来、貿易港の伝統をもつ口之津は潮待ち、風待ちの港として諸藩の船に利用され港町として繁栄した。 湊町場には、村方津口として藩の指定する家屋が210軒にものぼり、23隻の廻船が港を出入りしてさながら都市の様相を見せていた。町場に酒屋が5軒、鍛冶屋が6軒あった。