近世の城下町である西高遠は、古くから諏訪と伊那を結ぶ交通路にあり、沿道に香福寺、鉾持神社、建福寺などの古い寺社があり、門前町として市場のあった所である。 元禄10年の高遠の町名は下り町、本町、中町、下モ町、鉾町、横町、清水、新町、袋町、せり町で、これを町方十町といっている。 高遠は、城下町であり、宿駅でもあったので、藩では土地には税はかけず伝馬役と人足役を課している。