細島半島にある湊。入江の深い天然の良港で、美々津湊とともに大隅、薩摩方面と瀬戸内海とを往還する船の中継地として栄え、日明貿易の船やポルトガル船も立ち寄った。高鍋、佐土原、飫肥、薩摩の各藩が参勤交代の寄港地として利用した。
高鍋屋の屋号が示すとおり、高鍋藩との係わりが深く、旧高鍋藩主秋月氏の参勤交代時の休息の座敷があったところである。この御仮屋は昭和20年頃まで存在していた。高鍋屋は代々、三輪家によって営まれていた旅館である。 平成11年11月から日向市細島みなと資料館として公開されている。