明治になり、町長伊佐庭如矢は、温泉の大改築を企画し、同25年から3年半の歳月を費やして三層楼の威容を誇る道後温泉本館が落成、同32年に霊之湯(たまのゆ)、又新殿(ゆうしんでん)が新築された。本館は、1階は「神之湯」という大衆浴場、2階は「神之湯」に通じる広間、3階は「霊之湯」という上等の浴客用の休憩室で3階の個室には、夏目漱石ゆかりの「坊ちゃんの間」がある。