街並みめぐり
                                                                          

街並みの名称   伊倉 地図
 所在地  玉名市伊倉北方・伊倉南方
 訪問日  平成27年12月27日


 伊倉は、丹部津(にべの津)といって、昔朝廷への献上品や肥後の産物を大坂、京都方面へ移出する菊池川の河口に発展した要港として栄えた。その後、朝鮮、中国との海上交通も開け、大阪から移住する者も多かった。従って、この港に関連する地名(船津、唐人町、住吉)遺跡等が現存する。

 奈良時代には、南北両八幡宮が創建され、法恩寺の建立があり、地方文化の中心となって,伊倉の特色を発揮するようになった。

 南北朝時代には菊池勤王軍の海軍策源地となり、その頃から伊倉丹部津はますます繁栄した。この時代正平3年(1348年)には伊倉五山制が確立し、そのひとつ、唐人町の桜井山安住寺境内地には、かつて唐人が船をつないだという樹齢700年以上の大銀杏がある。これを「唐人船つなぎの銀杏」といい県指定の天然記念物となっている。

 さらに室町時代には、遠く南方との貿易も始まり、経済の発展にともない文化も進展し、伊倉は経済的文化的に最も華やかで豊かな地域となった。

 のちに加藤清正が菊池川下流に干拓地造成の為、天正17年(1589年)より慶長10年(1605年)にかけて河道を変更し堤防を構築したので伊倉港は消滅したが、小田手永会所が片諏訪に設けられ、穀倉地帯小田郷の中心地としての地位を確かなものとした。(現地説明板から抜粋)


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伊倉の本通り(下地中分線沿いの商店街) 


   
   
   
   
   
   
   
  伊倉南八幡宮 


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