街並みの名称 | 上通り(並木坂) | 地図 |
所在地 | 熊本市南坪井町・上林町 | |
訪問日 | 平成31年1月10日 |
旧熊本城下手取の武家地跡に起立した町。もともと当町の位置する通りは、長六橋から下通を経て豊後街道に会する大道で、地図上で当町が上の方に延びていたので上通と称されたという。手取本町を挟んで通りの下の方に下通町が続き、当町の西は藪ノ内町・城東町となり坪井川に至る。 明治10年の西南戦争では、2月19日の天主閣出火により、当町も一面焼野原となったが、同15年手取本町角に九州日日新聞が創業、また文教地区・藪ノ内町にも隣接していたことから、書生・文化人相手の書店や洋服店などが立ち並ぶようになり、大正2年菊池軌道(現熊本電鉄)が開通する。 広町方面から安巳橋方面から買物客でにぎわった。大正14年三大事業完成記念共進会の開催を機に街路が舗装され、昭和2年には鈴蘭灯がともり、古町唐人町筋の木煉瓦をしのぐ繁華街となった。昭和20年の空襲では焼け残り、戦後唯一の商店街となった。が、同27年手取本町に鶴屋、下通町に大洋の両百貨店が開店し、当町より通町筋下通町が繁栄した。 |
上通り(並木坂) |
上通りアーケード街 | |