慶長6(1601)年、山内一豊が土佐国へ入国すると、一豊の姉の子山内可氏(よしうじ)は、宿毛6,000石を拝領して宿毛に居城し、土佐西辺の守りを固めた。これが宿毛土佐氏(伊賀氏)の創始である。 明治元年の戊辰の役では、宿毛で2個小隊を編成し、京都御所で「機勢隊」と命名され、新政府軍として羽越国境に出陣し、庄内地方にまで入った。 主だった人々は、そのまま中央の軍や官の要職に残り、中央で活躍し、それがもとで、宿毛からは多くの人材を輩出された。 北海道の開拓を行い、各県の知事となった岩村通俊、初代の高知県民間の長官で大臣となった林有造、自由党創立に参画した竹内綱、廃棄寸前の姫路城と名古屋城を守った中村重遠など。また、昭和になってから、総理大臣吉田茂も宿毛出身である。