中世からの湊として知られ、江戸時代には鹿児島藩の外港として栄えた。湊は火口港で、カルデラ火口壁の東部が崩壊・沈水したあとに南から北に向かって砂礫が延び、天然の良港になった。

　「三国名勝図会」によると、現在の金生町、入船町、新生町一帯に湊町が形成されており、岬の突端には番所が置かれていたといわれ、同地は現在番所鼻とよばれる。