小野川下流左岸に位置する。小野川河口に近く、当時は上流に羽賀沼、下流に榎ヶ浦を抱えた霞ヶ浦両岸の港として知られた。

　霞ヶ浦・利根川を通り江戸との水上交通が盛んであった。これらの河岸から江戸に向けて出荷されたであろう特産物の１つに醤油がある。文政７年の記録には、関東八組の造醤油仲間109名の中に江戸崎組4名が見える。 

　近江商人の系譜を引く商家が軒を並べていたと伝えるが、当時の様子を伝える古文書などが近世を通じて何度か見舞われた大火によって焼失したといわれる。