地名の由来は、当地を開発した大庄屋杉本氏の名にちなむ。地域周辺が未だ沼沢地であった延宝4年、大庄屋杉本八右衛門武礼が幅1間・深さ1間の川を数町北方の篠山川へ導き、干拓耕地化に成功、村の成立に際し藩主から杉本村と名付けることを許されたが、杉本氏は恐れ多く思って杉村と付けたという。
播但街道の集落で、粟賀の北にある。杉集落の北端には、夫婦杉のある杉大年神社がある。また、集落の南には、当時の面影をとどめる馬車道が残っている。