吉和は、漁業を中心として栄え、江戸期から明治22年までは吉和漁師村又は吉和村と呼ばれ、明治22年から昭和12年までは吉和村として独立した自治体であった。昭和12年に隣接する尾道市と合併した。
尾道水道、布刈り瀬戸方面まで出漁し、一本釣が多く、尾道魚市に運んだ。
中心地の吉和川に沿った路地には店舗が並び、入口には木造3階建の建物もあり、繁栄した様子も見られる。現在営業している店舗は少ないが、残された看板や店舗の構えから商店街を形成していたようである。
町の中心部の広場は、射場とよばれ、「むかしの漁民は海賊から身を守るため、この広場で弓の練習をしました。」との説明があった。
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