鞆は、「福山志料」によれば、町の規模は東西3町・南北7町、町は道越町・西町・江浦町・石井町・関町・鍛冶町・原町・大黒町からなる。地内の城山の下には奉行屋敷があった。
道越町の地名は、往古大潮の日に海水が道を越えて浸水したことに由来する。のち埋め立てられ町家が並び、有磯町と呼ぶ遊女町となる。通称を鼠町と呼び日本遊郭番付で常に上位を占める繁盛ぶりであった。