平家物語に奴可入道西寂という平家の家人の名前が登場するが、東城川右岸の亀山城跡は、その居城跡と伝えられている。ここには、要害桜といわれる天然記念物に指定されている桜が咲き訪れる人を楽しませてくれる。 小奴可地方は、江戸時代、藩内屈指の砂鉄生産地で、堀残された小さな岩山があり、独特の景観となっている。 昭和12年発行の観光絵地図(西城名所案内、西城町誌に添付)によると小奴可は西城町とともに描かれ、旅館2軒、運送業、百貨店などのスポンサー企業も掲載されていて、商業地として栄えていたようだ。