木曽川中流右岸に位置する。江戸期以来の細目村が改称して八百津村となる。知事に提出した村名改称願に、慶雲3年全国郡郷を定めたとき八百津と号したこと、延暦2年最澄八百津に天寧寺を開基したことなどを参考にしたという。

　木曽川に面したこの地区は、舟運の基地として黒瀬湊や錦織網場が栄えたが、ダムや発電所の建設、道路の整備によって逐次衰退消滅した。

　平坦地は商店街・住宅地で、役場・小・中・高校が建ち、養蚕・養鶏とほか織物・酒・履物の生産も多い。昭和11年の戸数1,240戸・人口6,785。