江戸期は尾張藩領。 逆川の西岸沿いに町並が形成され、南より下鍋屋町・上鍋屋町・下町・中町・本町・上町・新町などがあり、町数は計13町。2・7の日の六斎市は、はじめ下町・上下鍋屋町で開かれていたが、宝暦年間の火災後は上町・本町に移ったという。 近隣諸村より集まる交易繁昌の地であった。郡内で産する藍で藍玉を作り、また当地で仕立てる蚊帳は名産品として諸方へ売り出された。逆川沿いの川町は船着場。北の間島村より西南へ半円状に江吉良村まで太閤秀吉が一夜のうちに築いたという一夜堤がめぐらされていた。