江戸期の常陸太田街道の宿駅。宿は、古町・新町の2町で構成され、北から新町・古町と続き、木戸は両町の出入り口に2か所ずつ、高札も両町に1か所ずつ、宿駅業務は月のうち1〜15日までは古町の問屋が勤め、16〜30日までは新町の問屋が勤め、それぞれ伝馬勤めの馬が25匹ずつ定められた。肴問屋2軒・茶問屋6軒がある。市は2・7の六斎市と大晦日に立てられた。
現在の町並みは、棚倉城の東側を南北に通り、城の前で大きく曲りながら、古町の旧道沿いに残っている。