上宇津志とも書いた。中通り中部、移ヶ岳北麓の移川流域に位置する。地内を相馬と田村を結ぶ古来からの地方道中村道が通る。当地は峠の宿駅として発達したという。
　江戸期は、はじめ会津領、寛永20年白河藩領預り地、正保2年からは三春藩領であった。

　物資の集散地として会津加藤氏支配時代には六市と称する月6度の市がたっていたが、三春藩成立以後は衰微する。このため、享保3年に市願いが当村を中心に出され、上移市が復活した。

　現在の街並みは、街道沿いに細長く続いていて、旅館は１軒、大きな建物は養蚕の名残と思われる。その他商店もある。