街並みの名称 | 宝珠山(ほうしゅやま) | 地図 |
所在地 | 朝倉郡東峰村(とうほうむら) | |
訪問日 | 平成28年8月27日 |
宝珠山村という地名は、岩屋地区に存在し、県天然記念物でもある安山岩質集塊岩と推定される岩屋神社の「宝珠石」と称される奇岩に由来している。 近世中期以降、いわゆる「燃ゆる石」と称して自家用燃料として用いていたが、藩政下では本格的な採炭が行われるまでには至らなかった。明治末には筑豊の炭鉱経営者として知られる伊藤伝衛門の所有となり、宝珠山炭鉱として統一的に経営されることになった。その後も、新鉱道も開削され、宝珠山・大行司両駅付近には炭鉱労働者の集落も成立した。昭和15年に経営者が代わったが、戦後は周辺町村にまで鉱道が拡張開削されて朝倉炭田と呼ばれた。盛況時には従業員数600人を超え、平均月産も7.5トンにまで達した。埋蔵量は44万トンと推定されているが、昭和30年代以降のいわゆる石炭斜陽化の影響を受け、同38年までに閉山した。 |
宝珠山の街並み |
炭鉱架橋の跡 | |