千手町ともいう。慶長7年東千手村から分離して成立。同17年宿駅を立て千手新町と呼ばれ、のち千手町と称する。豊前小倉から秋月・筑後方面への街道の宿駅。町の長さ4町余、恵比須3社がホンマチナカマチ・ヨコマチにある。

　明治初期には、本町・新町・横町などがあり、戸数113、人口477（男267・女210）、田1町余とある。

　現在は、国道322号線は、旧道から離れた所を通過しているため、静かな住宅街となっている。道路幅も従来の幅であり、町割りも旧来の形が残り、古い家並みが残っているため、宿場町の面影を感じることができる。