藩政期に下北壱円が田名部の呼称で総称されたように、当地は田名部通の行政の中心であったが、地理的にも下北半島の中央部に位置し、下北一帯の経済、社会、文化の中心的役割を担っていた。
　田名部神社の祭礼は、８月18〜20日に行われ、下北地方最大の祭となっている。藩政期には、祭典中は田名部代官所から祭事係役人が同心衆を従えて出張し祭事一切を支配したほか祭事が終わると早飛脚で盛岡の城中に報告した。