有松では、江戸初期から絞木綿を作り、旅人に売りさばくようになった。絞木綿の繁盛とともに戸数・人口も多くなり、寛文年間(1661〜73)には、31戸151人であったのが、寛文4(1792)年には、118戸469人に増加している。 また、木綿の絞彩色ばかりでなく、縮緬絞りも行われるようになり、ますます町の商売慇懃富を招来した。